令和5年6月21日、四街道市議会において高齢者と障害者の支援に関連する問題が取り上げられた。特に高齢者が安心して暮らせる介護体制の構築について、議員から具体的な取り組みが求められた。
千羽富紀子議員は、昭和50年から続く四街道市の東京ベッドタウンとしての発展に伴う高齢者関係の課題について言及した。彼女は特に「2025年問題」を挙げ、介護予防と自立支援に注力する必要があると強調した。介護の現場において人材不足が深刻化していることから、地域社会で元気な高齢者を増やすことが医療費削減につながるとの認識を市に示した。
次に、歯と口腔の健康づくりに関する議論が展開された。市の健康こども部長、山崎裕之氏は、特に高齢者の口腔機能検査が重要であると述べ、口腔ケアが認知症や誤嚥性肺炎のリスクを軽減するとした。さらに、若い世代への歯科健診受診促進についても幅広く意見が交わされた。
また、阿部百合子議員は、障害者が65歳になると介護保険扱いとなることの運用について質問した。市長、鈴木陽介氏は、障害者と高齢者との区別が必要であるとの認識をし、個人の状況に寄り添った運用を進める姿勢を示した。
市民が直面している具体的な問題についても話が及び、公的な支援が届いていない事例や介護サービスの適正化についても強調された。特に、高齢者が独り暮らしである場合、地域の支援がどうなっているのかという問題意識を持ち、より良い支援策の検討を要望した。