令和5年12月7日、四街道市議会の定例会が開催された。議事は主に市民生活の向上に関する一般質問に集中し、市議会議員からの多岐にわたる問題提起が行われた。
議員の岸本潤一郎氏は、放置空き家問題に対する市の取り組みについて質問した。空き家の発生を把握する仕組みや、既に発生した放置空き家の実態調査の進捗について市は、一年に一度の現地調査を実施し、282件の存在を把握していると述べた。また、借り上げた空き家を子育て世帯に低額で貸し出す提案があった。
次に、農業人口の減少と耕作放棄地の問題について質問が挙がった。四街道市における農業人口は現在約1.1%であり、耕作放棄地の増加は市の経済に深刻な影響を及ぼす懸念がある。市は、地域計画の策定を進め、農業活性化施策を検討すると回答した。
さらに、高齢者の社会生活問題についても質問が行われ、高齢者世帯が抱える多様な問題への対策が求められた。市長は、地域の立場から見守り活動やボランティアの協力を得ることで、支え合う地域社会を築く努力を続けると強調した。
また、教員の働き方改革や、企業誘致政策の進捗についても意見が交わされた。教育長は教員の労働環境における重要な数値を示し、改善努力を続けていることを明言した。企業誘致については、適地調査を進め、市民ニーズに基づく戦略を定めることが求められた。
岸本氏は、現場のニーズと険しさを理解し、問題解決に向けた具体的な提案を強調した。議会は、各議員が提起した問題にしっかりと耳を傾け、実行可能な解決策を模索する重要性を再認識した。今後も議会と市役所の連携を強化し、市民の生活向上に向けた継続的な努力が期待される。