令和元年第2回四街道市議会定例会が6月21日、午後1時に開かれた。
この日の議会では、主に一般質問が行われた。その中で、阿部百合子議員は国民健康保険税の引き上げを回避するための取り組みについて強い関心を示した。阿部議員は、昨年から千葉県が導入した国民健康保険の広域化によって保険税の引き上げが市町村に強制され、生活が苦しい市民に対する考慮が欠けていると指摘した。さらに、国保税の軽減を求める全国知事会の要望についても触れ、「市は具体的に何を行うのか」と質問を続けた。これに対し、健康こども部長の矢部雅彦氏は、引き上げに伴う負担増の影響を考慮しつつ、必要な措置を講じる方針を説明した。
また、津島秀樹議員は、消費税の引き上げに伴う幼児教育・保育無償化問題について質問し、具体的な施策の運用に関する疑問を呈した。さらに、保育の無償化に対する費用負担さらには実施状況を念頭に置き、クリアにする必要があるとの見解を示した。市長の佐渡斉氏は、国からの指示に従いながら進める意向を強調したが、「詳細な情報は追って示す」と付け加えた。
また、教育関連では、阿部議員は教員の働き方改革、特に長時間労働の改善について質問し、教育長の髙橋信彦氏はタイムカードの導入の効果を説明。しかし、現場での負担は依然として大きいとの認識が示された。
高齢者福祉に関しては、介護保険の負担率引き上げが市民に与える影響について意見が交わされ、部長や市長は高齢者の生活を支える方策について、いかにして充実させるかが今後の課題であると述べた。
同議会では、これらの各種行政問題を通じて市民の生活を守る重要性が再認識される形となった。特に、ムチ的な制度改革と共に市民に寄り添った政策を進める必要性が強調され、各担当者はその対応に迫られる形で議論が行われた。
最後に、議会は休会を決定し、次回は6月26日に予定されている。議員たちは市民の期待に応えるべく、今後の議論を重ねていくことの重要性を再確認した。