令和元年9月11日、四街道市議会では第3回定例会が開催され、重要な議題が取り上げられた。
議会では、特に一般質問において地域課題が多く取り上げられ、西塚義尊議員が台風15号の影響について言及した。この台風の影響で約1万3,000世帯が停電し、市民は情報の不足から不安な生活を強いられた。西塚議員は、停止した電気が復旧するまでの徹底した市の対応に感謝し、課題解決に向けた協力を呼びかけた。
続いて、注目のテーマであるごみ分別促進アプリ「さんあ~る」についての質問が行われ、環境経済部長の麻生裕文氏がアプリの利便性について説明した。アプリ導入からの3カ月でダウンロード数433件、世帯数に対して1.04%の普及率を記録した。さらに、他自治体と比較して、印西市や松戸市のダウンロード数と普及促進の取り組みを挙げた。西塚議員は、より多くの市民にアプリが利用されることを期待し、外国語対応の実施を求めた。
また、参議院選挙の結果についても西塚議員から質問があり、投票率が前回より大幅に低下した背景が議論された。選挙管理委員会事務局長の石橋智氏は、投票率の低下に対する改善策として啓発活動の強化を提案した。投票を巡る混乱を防ぐため、投票用紙の取り扱いに関しての慎重さを強調し、適正な管理が行われていることを確認した。
フレイル対策について市長の佐渡斉氏が、高齢者向けの健康づくりに注力し、特に地域における介護予防の重要性を指摘した。具体的な取り組みとして、地域の意識向上を図る健康教育や各種講座の充実が挙げられ、多くの高齢者がメリットを感じられるよう努める姿勢を示した。
最後に、施政概要に関する質問も行われ、市民親子農業収穫体験講座の実績についての報告もあった。この講座は人気があり、多くの申し込みがあることから、地元の農業に対する理解が進んでいるとされる。
新しい取り組みのさらなる普及が期待される中、議員からは民生委員の不足や、今後の保育所整備の必要性についても言及され、地域の社会資本に関する重要な課題も浮き彫りとなった。