令和元年12月6日、第4回定例会が開催された。
この会議では市政に関する一般質問が行われ、特に台風や豪雨の影響による災害復旧に関する議論が深まった。一般質問では、日本共産党の前田京子氏が、特に災害による市民への影響、行政の対応について問いただし、その中で市長の公約に基づく2020年度予算編成や東千葉メディカルセンターの経営状況を指摘した。
前田氏は、9月の台風により、多くの市民が被災したことに触れ、特に必要な支援を要望。さらに、避難所や福祉避難所の運営についても詳しく質問し、困難な状況にある要支援者の安否確認の重要性が強調された。市長は、災害対策本部設置の遅れや安否確認の実施についての反省の意を示し、今後の改善策を講じる考えを述べた。
また、議会では市の交通行政に関しても議論が行われた。櫻田あや子議員は乗り合いタクシーの運行状況を説明し、利用者が減少している要因として運賃の値上げがあると指摘した。市長は、試行運行の結果を踏まえつつ、引き続き利用者の動向を見守る意向を示し、減少傾向に歯止めをかける方策を提案する必要性を認識していると述べた。
さらに、教育行政においては、教職員の長時間労働問題に関するお話があり、教育長は長時間勤務の解消に向けた取り組みを報告したが、具体的な成果についてはまだ不透明な部分が多いことも明らかになった。特に、県の新しい労働時間制度に対する不安の声が教員から寄せられており、学校現場での過重勤務の改善が求められる現状も伝えられた。
今回の定例会では、市民生活や安全を守るための重要な提案が議論された。特に防災対策の強化や交通手段の充実が喫緊の課題として浮き彫りになった。今後も市民に寄り添った施策を進めていくことが期待される。