令和3年第3回東金市議会定例会が9月1日に開会された。
本定例会では、16件の議案について審議され、特に令和2年度決算に関する報告が重要な議題となった。市長の鹿間陸郎氏は、新型コロナウイルスの影響と対応を踏まえ、市民への感謝の意を表明した上で、各議案の詳細について説明を行った。
市長は新型コロナウイルス感染症への対応策の進捗状況を報告した。
「医療従事者の尽力に感謝しつつ、ワクチン接種の迅速な実施を約束する」と述べた。
また、東金市がんばるお店応援クーポン券事業を通じて経済政策を推進する方針も説明した。
続いて、監査委員の鈴木純夫氏が監査の報告を行い、昨年度の各会計決算に関する数値を明らかにした。速報によると、令和2年度一般会計の歳入は270億3,928万7,000円、歳出は261億9,495万4,000円で、前年度から大幅に増加している。
「健全財政の維持に向け、歳入の安定確保が重要」と強調した。
質疑において、議員からはコロナ禍の影響についてさまざまな角度から質問が出された。特に中村美恵議員は、高齢者の介護施策について「今後の高齢化に対して、地域包括ケアシステムの強化が不可欠」と述べ、その強化策を問うた。市側からは、地域の医療機関と連携し、支援体制を整える必要性が示された。
また、他の議員からは資源ごみの買取り価格の推移についても問われ、最近の資源物の価格が急落している背景が説明された。これにより、さらなるごみ削減の取り組みが求められていることが明確になった。
この定例会では、また、学童クラブでのアレルギー対応についても議論され、新たな対応策として食物アレルギーへの十分な配慮を行うことが約束された。教育部長の長尾泰正氏は、「今回の事故を反省し、アレルギー対応マニュアルを策定し、全職員に周知する」と述べた。
このように、多岐にわたる議題について市議会は真摯に議論を重ね、次回の会期に向けて円滑な運営が期待されている。市民の安全と安心を守るための政策の実行が今後さらに重要視されることだろう。