令和3年第2回東金市議会定例会が開催され、市政に関する一般質問が行われた。議員たちは多岐にわたるテーマについて質問を行い、特に福祉行政、公共交通、教育、環境政策に焦点を当てて議論された。
福祉行政について、代表質問を行った中村美恵氏は、「市長の目指す千葉県子育て環境ナンバーワンについて」質問。特に、幼稚園における預かり保育や給食の早期提供について具体的な要望が出されている。市長の鹿間陸郎氏は、幼稚園の預かり保育について試行的に実施を開始したことを明かし、今後の充実には努力を続ける意向を示した。
また、公共交通に関して、坂本賀一議員が駅の利便性向上のための施策について言及し、特に東金駅東口改札口の開設が長年の課題であることを強調した。市長は、地域の意見を聞きながら、効率的な交通網の構築を目指すと述べた。
環境行政では新ごみ処理施設についての進捗が報告されたが、特に市民の理解を深める必要があると認識されている。土肥紀英議員は、非常時における防災対策と地域の防災活動の重要性を述べ、市の対策を要望した。市は、地域排水のデジタル化についても取り組みを進めているが、その過程で出てきた課題に対する具体的な回答は保留された。
教育行政の中で、清宮利男議員は、子どもたちの学びを保障するための教育方針に関する発言を行い、特にＧＩＧＡスクール構想の進捗状況に関心を寄せた。教育長の石川貢彦氏は、タブレットを通じた授業の質向上を目指していることについて言及し、今後の全面的な実施について積極的な姿勢を示した。
また、医療行政においては、東千葉メディカルセンターに関する懲戒審査の進捗や内部告発問題が取り上げられ、透明性の保持と信頼回復について市が取り組んでいる旨が都度発表された。議会においては、今後の調査結果を基に最終判断を行う旨が確認された。「コロナ禍による影響で農業界も厳しいが、農業振興策が必要」との意見も出される中、全体で温かな意見が上がる重要な議題が数多く存在した。
全体として、多くの議員が地域のニーズに対する配慮を強調し、市長や教育長、関連部長たちは前向きな対応を強調しているものの、課題解決に向けた具体的な踏み込んだアクションが今後求められることは間違いない。