令和3年3月2日、東金市において第1回定例市議会が開催された。今回は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、感染予防策が施される中での運営であった。議会では多くの重要な案件が審議され、議員たちの熱心な質疑と討論が展開された。
特に注目を集めたのは、令和3年度の各会計予算に関する予算審査特別委員会からの報告である。清宮利男委員長は、今年度の予算が地域医療や福祉の観点からどのような内容であるかを詳細に報告した。バランスの取れた予算案が提示される中で、特に医療関係者への支援が重要であるとの意見が多く聞かれた。
次いで、東金九十九里地域医療センターの不適切な業務運営についての調査が進む中、石崎公一委員長は調査特別委員会からの報告を行った。この委員会では、告発文に基づく調査を行い、運営の租税・倫理に関する問題点を指摘した。議会としては、真相を明らかにするための第三者委員会の設置が求められており、その設置の必要性を強調する意見が相次いだ。
また、鹿間陸郎市長は、予算案の中に新型コロナウイルスワクチン接種に向けた体制整備に万全を期すことを表明した。特に、「受付を待つ高齢者の安心を確保し、効率的なワクチン接種が求められる」と述べ、医療従事者や高齢者施設における接種の進捗が重要であると強調した。
さらに、文教厚生常任委員会からも報告があり、高齢者医療費の窓口負担に関する意見書が提出された。本意見書では、75歳以上の高齢者に対する負担を増加させる政策に強く反対する内容が含まれており、元々の市民の生活が窮屈になるとの懸念が表明された。
議会の最後には、全議案が可決され、今年度も多くの課題に向けて取り組む意志が固まった。議会は引き続き市民の生活や福祉の向上を最優先にし、透明性のある議会活動を進めることが確認された。