令和5年第3回(9月)東金市議会定例会では、教育行政、一般行政、建設行政、農林行政、医療行政など多岐にわたる議題が審議された。特に教育行政では、東金図書館の取り組みについて、市民が利用しやすい環境づくりが求められる中、耐震工事に伴う利用制限に対して、教育部長は臨時窓口を設置して対策を講じていると述べた。また、青少年育成事業を担当する相談員の活動も評価され、地域での意識向上に寄与しているとの意見があった。
一般行政においては、地域経済の活性化策として、企業誘致や交通安全対策が議論された。市の経済環境部長は、成田空港に関連した企業誘致の取り組みや、公共交通の充実を図るため交通ネットワークの維持向上に言及した。また、交通安全対策では通学路の見直しの必要性が声高に求められ、具体的な工事スケジュールも提示された。
建設行政では、通学路の安全対策に重きが置かれ、踏切の改良計画が進行中であることが報告された。特に、台方踏切と第三東金街道踏切の協議については、地域住民からの強い要望が寄せられており、さらなる危険回避策が求められる。
農林行政においては、雄蛇ヶ池の浚渫や管理状況が話題に上り、泥だまりの影響と今後の対策が議論された。特に、堆積物に関する調査や補助事業の活用が求められたが、基準を満たさない場合、地元市民の理解と協力が必要であると確認された。これに続き、基盤整備や農業施策に関連した計画形成が重要であることが強調され、市長も積極的に支援するとコメントした。
医療行政では、東千葉メディカルセンターの経営状況が取り上げられ、内部告発による不正疑惑が再燃している中で、関係自治体との連携強化が求められている。特に、経営安定化に向けた方策や地域間での連携が進められ、病院の医療機能を支えるための施策が論じられた。
感謝の意を表明する中で、全ての議員が今後の東金市の発展に向けた強い意思を示した会議が展開された。地域貢献と市民生活の安全・安心を最優先とした施策が未来を切り拓くものとして期待される。