第3回東金市議会定例会において、医療行政や教育行政、環境行政についての一般質問が行われた。電車通学路の安全確保や、障害者施策の充実が市民の課題として提起され、多岐にわたる議論が繰り広げられた。
まず、医療行政の重要性が強調される中、特に新型コロナウイルス感染症の影響で実施されているワクチン接種状況が報告された。宮沢敬人氏（蒼政会）は、「65歳以上の高齢者のワクチン接種がほぼ完了しているが、さらに対象者全体の接種促進が必要である」と述べた。特に感染者症状状況についても注目し、皆が安心できる環境を整えることが重要であると訴えた。
また、環境行政に関しては、不法投棄問題が浮き彫りとなった。鈴木聡氏（経済環境部長）は、「2022年度の不法投棄件数が233件に増加したことを受け、今後、地域一体となってこの問題に向き合う必要がある」と強調した。
農業振興に関しては、地域農業の未来を担う若手農業者の支援が求められた。宮沢氏は、有害鳥獣の被害や新規就農者の数に言及し、市が連携すべきであると述べたが、これに対して鈴木聡氏は、「支援制度を拡充しながら、農業大学校との連携を強化していく」と回答した。
教育行政では、通学路の安全が再度大きなテーマとして取り上げられ、特に少女や子供の登下校時の安全確保が求められた。伊藤博幸氏（新生みらい）は、通学路に設置されたセーフティゾーンの拡大及び改善を求め、特に西口商店街付近の運転管理について問題提起した。これに対し、長尾泰正教育部長は、「関係機関との協議を進め、具体策の検討を進める」と答えた。
最後に、福祉行政では、障害者施策についての質疑が行われ、特に福祉タクシー事業と、それに付随する新たな支援制度の必要性が議論された。各議員は、より多くの市民にサービスが行き届くよう要望し、特に中村美恵氏（志政会）は、相続や保険に関する啓発の必要性を訴えた。