令和5年3月に行われた東金市議会定例会において、市政に関する多様な一般質問が行われた。この中で、特に「一般行政について」と「医療行政について」が注目された。
最初の大項目、一般行政についてでは、石崎公一議員が第4次総合計画の実施状況などを中心に質問を展開した。市の将来像として「豊かな自然と伝統を守り、未来へ続くMy City 東金」を掲げ、その実現に向けた具体的な取り組みについて質問。
企画政策部の醍醐義幸部長は、現在推進中の施策として公立保育所の認定こども園への転換や、みのりの郷東金への新たな出店企業を誘致するための協力など、地域の経済活性化を目的とした施策が紹介された。現在のところ、市民サービスの向上を図るため、多くの施策が進行していると強調した。
次に、医療行政について質問が移り、東千葉メディカルセンターの業務改善や新型コロナウイルス感染症への対策が焦点に。清宮利男議員は、感染症に関連した患者数や、医療機関への具体的な対応を求めた。市長の鹿間陸郎氏によると、新型コロナワクチンの接種率は47%に達し、これにより一定の感染抑制が見込まれている。今後も引き続きワクチン接種を進める方針が示された。
続けて、保育行政についての質問もあり、市内の保育環境や保育士の配置について詳細が説明された。特に、ゼロ歳児と1歳児の混合クラスの担当人数が基準以上であることが述べられ、勤務環境の改善に取り組んでいる旨が報告された。
さらに、産業振興行政にも焦点が当てられ、特に農業振興策に関しての質問が多く寄せられた。佐久間治行議員は、新規就農者を支えるための具体的な施策を求める発言が目立ち、その重要性が強調される。また、千葉県農業大学校との連携についても言及があり、今後の取り組みに期待が寄せられている。
最後に、環境行政の分野では、新たなごみ処理施設の進捗状況が報告され、計画的な対応が進められていることが確認された。市民からはこれらの施策に対する協力を求める意見もあり、行政の活動に期待が寄せられている。議会からの質問や意見を基に、さらなる市政の発展に向けた取り組みが進むことが期待されている。