令和4年6月9日、定例会が開催された。議事の進行は相京邦彦議長が務め、まず会議録署名議員が指名され、その後議案に対する質疑が行われた。
質疑では、清宮利男議員が第1号議案、つまり東金市国民健康保険税条例の改正について質問を行う。清宮議員によると、国民健康保険税の課税限度額の引上げ方針は、厚生労働省の審議会の議題として議論されるものであり、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し据え置かれたと述べ、今回の引き上げに至った背景について確認した。
市民福祉部長の神山英雄氏は、加入者の高齢化や医療費の高騰が課税引き上げの理由であると説明する。特に、高所得層には十分な負担感が求められ、中間所得層の負担軽減を心掛けると強調した。この発言により、市議会内で国民健康保険の運営が厳しい状況にあること、そしてその公平性についての議論が再び掘り起こされることとなった。
続いて鈴木聡経済環境部長は、第2号議案の商工業振興費を取り上げ、産業用地整備事業と東金駅周辺の活性化について説明した。産業用地整備事業の調査業務委託料770万円と、東金駅周辺の賑わい創出のための470万円の委託料の必要性を述べた。特に、現在の駅周辺の状況は老舗店舗の閉店など、活気が失われていることを指摘し、それに対処するための具体的な策を講じていきたいとの意向が表明された。部署間の連携を強化し、地域住民の意向も盛り込む計画を明言した。
また、清宮議員からは、スマートインターチェンジの設置に関する質疑も行われ、安川尚紀都市建設部長は、現在の議論が国と地方が共に進めた結果であることを説明した。議員からは、設置候補の詳細や利用交通量などのデータが求められ、将来的な地域への影響についても懸念が示された。特に、過去のアベニュー計画が地域住民の合意が得られなかったことを踏まえ、これからの進め方について再考を促す意見が多くあり、議会内で慎重な姿勢が見られた。
質疑が終わると、日程は関係常任委員会付託へと移り、質疑を終結、各議案が委員会に付託された。議会は本日の日程を完了し、散会となった。