令和6年6月6日、東金市の定例市議会において、各議員の市政に関する一般質問が行われた。議場には19名の議員が出席し、今議会の重要な議題として取り上げられた。議長は「各議員の活発な意見を期待する」と述べ、会議を開始した。
議会の最初に、関弘文企画政策部医療担当部長が発言し、前議会からの質疑に対する訂正回答を行った。特に、職員の懲戒処分に関する情報がホームページに掲載されていない事実について謝罪した。その後、日程第1の会議録署名議員の指名が行われた。5番の中村議員と6番の宮沢議員が指定された。
一般質問では、公明党の布施満明議員が「第4次総合計画に基づくまちづくりについて」など数点にわたって質問した。特に、本年度のオリーブの栽培状況や、法人の信頼回復に向けた対応について詳述した。布施議員は、オリーブの生産状況が昨年の収穫を上回る見込みであることに言及しつつ、自然環境の厳しさを強調した。
また、布施議員は、将来の人口減少懸念を指摘し、現在の6万6千人の人口が今後の施策によってどのように変化するかを質問した。子安重光企画政策部長は、現状2050年の推計人口が5万5千人にまで減少することを伝え、そのために施策の強化が必要であると述べた。特に、若年女性の転入促進や子育て支援に注力している現状を説明し、自治体が生き残るための施策を着実に推進することを誓った。
次に、布施議員は商工観光行政の中で、がんばるお店応援クーポンについても触れ、地方創生の観点から地域振興への効果を評価した。この事業の全体使用率は94.4%、高い成果を上げていることが報告され、地区別利用状況にも言及された。
また、布施議員は、地域の農業と観光の連携についても言及し、サイクルツーリズムの推進を提言した。地域産業の多様化とそれを支える施策が必要であると共有した。
議会では、給食制度の問題やその無償化についても議論が交わされた。教育委員会からは、給食費の値上げについて、周知の理由を説明した。特に、経済的支援が求められる家庭に対する制度の整備が重要であると確認された。教育長は、今後も食育推進に向けた取り組みを強化し、児童の健全育成や地域農業との連携を図る方針を示した。
このように、定例会ではさまざまな観点から市政の問題が議論され、今後の施策に影響を与える重要な質問が行われた。議員たちは市民の目線で問題を考え、意見を交わすことで、市の発展に寄与すると共に、持続可能な社会を目指す方針が示された。