令和5年6月の定例会での一般質問にて、さまざまなテーマが取り上げられ、議員たちの積極的な発言が見られた。
特に、空き家問題や公共政策については、具体的なデータを基にした議論が展開された。
現在、東金市内の空き家は950件あり、この中には管理不全のものや所有者不明のものが多く含まれている。さらに、空き家バンク制度の登録実績は非常に乏しく、活用が進んでいない現状が明らかになった。議員は管理不全の空き家に対して、相談窓口の設置や積極的な情報発信の重要性を主張し、市の対応を期待された。
また、有害鳥獣対策も大きな焦点となり、捕獲数が増加する中で、猟友会への支援強化が求められた。イノシシやアライグマの捕獲に伴う課題が取り上げられると共に、農業者の負担軽減を目的とした対策が必要であることが強調された。
交通安全施策に関しては、自転車用ヘルメットの着用促進が議論された。新たに義務化されるヘルメット着用についての周知や、特に若年層への啓発が必要とされている。保険加入の啓蒙は市としても不可欠な施策で、周知が進むことが期待された。さらに、ガン検診の受診率向上に向けて、自発的な参加を促進するナッジ理論の応用も視野に入れられた。
市では、アピアランスケアや妊孕性温存療法に関する支援の取り組みも進行中であり、今後の周知活動が足りない点も指摘された。出席議員は、賦活的な取り組みを各分野で展開し、市民一人一人が安心して生活できる施策の構築を求めた。
さらに、市民の声に応えるため、広報とうがねの配布方法や内容についても検討され、未利用者への情報提供強化が必要不可欠であることが強調された。市長は、全戸配布の検討も含め、さらなる工夫を行う意向を示した。
今後と市としては、継続的な物価高の影響を受けた施策に対し、臨時交付金を活用した対応が進められ、市民生活を守るための仕組みづくりも重要課題とされている。