令和5年第1回定例会において、議案に関する質疑が活発に行われた。この会議では予算案や条例修正に関する重要事項が議論され、一部の議員からは特に子育て支援に関する施策が多くの関心を集めた。
質疑では、出産育児一時金の支給額引き上げについて質問が寄せられた。清宮利男氏は、県が推奨する50万円への引き上げに対し、「東金市固有の支給額引き上げについての考えは」という点を具体的に問うた。
これに対し、市民福祉部長の神山英雄氏は、「国の方針に従い、金額の変更を行うが、さらなる引き上げについては慎重な検討が必要」とし、現行の制度の位置づけを強調した。
その一方で、子育て支援事業も話題に上がった。この独自事業では、対象者に対して出産時に5万円の補助金を支給するとされ、関連する調査やデータの収集も行われる予定である。神山氏は「この施策は市内の子育て世帯の定住促進にも寄与すると考えている」と説明した。
次に、東金市家庭的保育事業に関する基準改正に関する質疑があり、清宮氏は「所在確認の方法について具体的に教えてほしい」と発言した。市民福祉部長は、保育業者が行う確認方法として「点呼とブザーによる確認を義務づける」と回答した。
さらに、放課後児童健全育成事業についても質疑が行われ、業務継続計画策定の努力義務について詳細が求められた。市民福祉部長は、「この規定は新たな省令に基づくものであり、業務の安定性を図るために必要な措置」と述べた。
会議の最後には、予算審査特別委員会の設置と委員選任が承認され、全てが円滑に進行した。委員会の設置により、今後の審議がより深まることが期待されている。次回は、3月6日に予定されている関係常任委員会での付託が行われる予定である。