令和5年9月20日、東金市議会で定例会が開かれ、各常任委員会からの報告が行われた。
総務常任委員会の伊藤博幸委員長は、第12号議案の令和5年度市一般会計補正予算(第3号)について報告した。特に農業次世代人材投資事業に関する質疑があり、現在6件がこの制度を受けており、すべて営農中であることが強調された。さらに、浄化槽設置促進事業の増額理由についても説明があり、補助金の増加が公共の水域保全につながることが明言された。最終的には、原案どおり可決された。
続いて、文教厚生常任委員会の佐久間治行委員長は、第1号議案である市保育所の条例改正を報告した。これは、公立の保育所と幼稚園を廃止し、民間の幼保連携型認定こども園に移行するものである。親子給食の提供についても懸念が示され、特に夏休み期間中の食の安全性が議論された。これに対する質疑では、民間移行に伴う保育士の確保についても懸念が示され、委員長は民間事業者が必要な人材を確保できる可能性があると応じた。また、給食の外部搬入方式に対する質問も上がり、経済的負担を軽減するための方向性が示された後、採決により原案可決される運びとなった。
追加日程においては、市長による追加議案の提案が行われ、国の電気・ガス料金緩和策に基づいてガス供給条例の改正が説明された。この変更により、ガス料金の値引きが令和5年10月以降も継続されるとのことだった。さらなる議案についても質疑が行われ、全て原案通りに可決が決定した。
本会議では、教育委員会の委員の任命についても議論がされた。伊藤梨絵新委員は、自身の役割について教育の発展に寄与する旨を述べた。
市長は、教育の公正性と中立性を保つことが重要であるとしながらも、任命に至った経緯や理由についても触れ、自らの責務を強調した。