令和5年3月9日に開催された芝山町議会定例会では、一般質問が行われ、岩内章議員が8つの質問を提起した。
岩内議員は、まず社会教育施設について質問を行い、テニスコートやフットサルコートの利用状況を尋ねた。教育長・五木田啓一氏は、町内利用者数を示し、これらの施設が多くの町民に利用されていることを強調した。特にテニスコートでは2,354人、フットサルコートでは518人の利用があったとのことだ。
続いて利用料金設定の根拠についての問いには、五木田教育長が公共施設の利用料金は、維持管理に要する費用を明らかにし、近隣自治体の料金水準も参考にしたと説明した。しかし、長年料金が変更されていないことが適正な受益者負担であるかどうか疑問が呈された。
次に、通学時の安全対策についても言及された。岩内議員は、八街市での飲酒運転の事故を受け、現在の通学路の安全対策について問うた。教育長は、合同点検を通じて各学校の要望に対応し、見守り活動を強化している状況を報告した。
さらに、道路拡幅の進捗状況について、麻生孝之町長は町道2BL-0178号線が現在進捗していることを述べ、拡幅工事に向けた計画が進行中であることを明らかにした。また、高谷川沿いの新設道路に関しては、住民からの意見を基に整備を続ける意向を示した。特に、農地分断の問題や接続方法についての意見が強調された。
岩内議員の質問の中核をなすのは、町民の安全と福祉に関わる重要なトピックであり、特に次世代の育成や地域の活性化に寄与する機会である。議会はこれに応じる形で、多岐にわたる施策検討が求められている。
この日の議論は地域社会の基盤を強化する糸口となるものであり、町の各課が持つ情報をもとに、より良い施策の実現を目指すことが必要であるとの認識を新たにさせるものであった。