令和3年6月8日、芝山町議会は第2回定例会を開催し、議員たちが一般質問を行った。議題の中で、特に議員の岩内章氏が取り上げたのは地域の情報発信と観光施策である。
岩内氏はまず、町の公式SNSの運用状況について質問を行い、フォロワー数や情報共有の強化を求めた。相川勝重町長は、現状のフォロワー数はTwitterで113人、Facebookで53人であり、今後も町の注目情報を積極的に発信していく必要があると答えた。また、リツイート機能を用いて他の自治体の情報も共有する方針を示した。
次に、観光関連の質問に移り、成田スカイパークイン芝山の利用状況についても触れた。町長は、グランドオープン後の4月と5月の利用者数はそれぞれ16人と48人で、今後の地域振興に期待を寄せていると述べた。
高谷川沿いの新設道路に関しても進捗状況が報告された。町長は、その道路が国道296号と主要地方道八日市場八街線を結ぶ重要な交通路であると強調し、住民説明会が実施されることについても触れた。
また、議会では少子化対策も重要なテーマとして取り上げられた。議員の麻生孝之氏は、経済的な理由が出産をためらわせている家庭が多いとの調査結果を示し、住宅支援や子育て施策の充実が必要であると訴えた。町長は住宅地の整備や公共交通の見直しも進め、住みやすい環境を整えることが重要だと述べ、今後の取り組みを約束した。
教育に関する質問では、小中一貫校の設置についての意見が飛び交い、教育長は慎重に対応すべきだと述べた。地元のニーズに基づいた教育施設の在り方が求められる中、町は今後も町民の意見を重視しながら具体的な施策を進めていく方針である。
最後に、介護保険に関連する議論では、住宅改修費を受領委任払いにすることについての提案がなされ、町長は今後も検討を続ける意向を表明した。