令和4年第4回芝山町議会定例会が開催され、主に補正予算や職員定数の見直しが議題に上がりました。
麻生孝之町長は、令和4年度芝山町一般会計補正予算に関する意義を説明し、年度内の重点事業について強調しました。
特に新型コロナウイルスの影響を受けた支援策として、計39事業に対して補正予算を計上しました。この中には感染症対応地方創生臨時交付金による事業も含まれています。補正後の一般会計の額は約61億6千万円に達します。
また、職員定数条例の一部改正も提案され、町長は町民サービス向上を目指し、現行の130名から140名への増員を図ることを述べました。この提案には、「役場職員の増強は今後の町の発展に必要不可欠」であるとの認識があるようです。
一方で、一部議員からは職員増に対する懸念が示されています。岩澤達弥議員は「人口は今後減少する中で、職員数を増やすことが果たして町民に納得されるのか疑問である」と指摘しました。
続いて、有害獣問題が議論されました。芝山町ではハクビシンやイノシシによる農作物への被害が拡大しているとの報告がある中、有害鳥獣防護柵設置事業の補助金についても言及されました。
現在の補助額は最大2万円という設定ですが、議員からは「この額は不十分だ」との意見も出され、再考の余地があるとされています。
さらに、地域の公共交通についても言及され、坂井慶子議員からは公共交通の利便性向上や新駅へのアクセス整備に関する提案も行われました。町長は「新しい成田空港構想に伴う公共交通の整備は重要な課題」であるとし、引き続き地域住民の意見を尊重しながら検討を進めていく考えを示しました。
この定例会では、様々な議題について活発な意見交換が行われました。特に、町の職員数や公共交通に関する懸念については、今後の議論の重要なテーマになりそうです。