令和３年第３回芝山町議会定例会が、9月10日に開催された。議会では出席議員が全員揃い、一般質問が始まる。特に堀越保夫議員が提起した質問は、町長の勇退や町の農業、子育て支援の課題、新設道路の進捗等についてである。
堀越議員は、今年の長雨による稲刈りの遅れを指摘し、町長に対し感謝の意を表明。その後で、インフラとしての道路整備の必要性について質問した。町長の相川勝重氏は、芝山小学校前の新設道路の計画が進行中であり、成田空港の機能強化に伴う新たな道路網の整備が必要であることを強調した。
また、堀越議員は、子育て支援策についても取り上げた。現行の保育所給食費の集金方法が現金での徴収である点について、改善を求めた。相川町長は、現金徴収からの転換も含め、今後の選択肢として議論していく意向を述べた。また、スクールバスの運行についても、今後の調査や改善を進めることに言及した。
さらに、町長の勇退にあたっての施策として、移転を余儀なくされた住民に対する支援策についても質問があり、空港の機能強化に関連する各種施策の重要性を再確認した。相川町長は、土地の確保や地域への移転を希望する住民への対応は重要な責務であり、引き続き地域の意向を踏まえた施策を講じる必要があると述べた。
堀越議員は、自身が呼びかけた交流促進の施策や観光振興策についても取り上げ、芝山町の観光資源の活用による町の発展を期待した。相川町長も多くの観光資源があると認めつつ、今後の整備方針についての方針を説明した。
今回は道路整備と子育て支援策、また相川町長の長期的な課題に対して示された答弁が焦点となった。次回の会議では、さらなる進捗が期待される。
この会議を受け、町では今後、議員の意見を元に具体的な施策を進めていくことが重要視される。相川町長は、未解決の課題に対しても積極的に取り組む姿勢を示しており、今後の芝山町の発展に向けた重要な議論が続く。