令和2年第3回芝山町議会定例会が開催されました。議会では、農業振興や成田国際空港の機能強化についての議論が行われ、特に一戸残し対策や高谷川沿い道路の整備に関する重要な問題提起がなされました。
最初に、實川嘉一議員が農業振興に関する質問をしました。基幹産業としての農業は多くの課題を抱えており、地域の実情に合った支援が求められています。町の産業振興課長は、地域農業を支援するための「人・農地プラン」の実施が進められていることを説明しました。農業を未来につなぐためには、このプランの成功が鍵となります。
次に、空港機能強化に関する議論に入ります。地域活性化に向けた新たな仕組みづくりについて、町長は騒音対策委員会での要望内容が国から受け入れられ、成田空港周辺の施策が進められていることを伝えました。特に、空港周辺対策交付金が引き上げられることで地域振興が期待されています。
地域振興政策においては、一戸残し対策が重要な焦点となっています。町長は、当地域の住民が孤立しないよう様々な施策を講じていく意向を示しました。特に、税制面での優遇措置についても述べ、町民に公平な補償が行われるよう努力していく方針です。
防災策についても重要な提案があり、特に芝山町避難行動要支援計画の進捗や防災行政無線の整備についても議論されました。防災情報の伝達手段の多様化が必要とされる中、町では新たな情報発信手段として防災ラジオの導入を検討しています。
最後に、財政面でのコロナウイルス対応についての質問がありました。市町村の交付金額の差が問題視され、芝山町でもその対応策が求められています。町では限られた財源を活用しつつ、農業や市民生活への影響を軽減する努力が続けられています。今後の地域振興に向けた施策の展開が強く期待されている状況です。各議員からの質疑を通じて、積極的な議論が展開されました。