令和4年第4回芝山町議会定例会が12月9日に開催された。
出席議員は9名で、定足数に達していることが確認された。議案第1号から第11号までの審議が行われ、全ての議案が原案通り可決された。特に注目されたのは、議案第4号に関する討論であった。この議案では、芝山町職員定数条例の一部改正が提案されたが、議席番号5番の實川嘉一氏が反対討論を行い、その詳細にわたる内容が議会の焦点となった。
実川氏は、議案第4号に対して反対の立場をとり、令和5年度からの定員適正化計画が未決定であることを指摘した。さらに、現在の定員管理計画が平成35年までであり、急な変更の必要性に疑問を呈した。「町長の提案には施設整備の具体的な裏付けが不足している」と述べ、怪しい根拠がないとの見解を展開した。また、職員定数を増やす理由は適正化計画が整っている必要があると強調した。
実川氏は、特に農水部門の職員に対し直接的な質問をし、いずれ必要な人数が必要だとの町長の答弁が出たことに不満を示した。これに対して彼は、「町民サービスの向上には他の部門の強化も必要だ」とし、賛成だったとする根拠が見出せなかったことを強調した。
この討論の後、議案の採決が行われ、議案第4号は賛成派多数の支持を受けて原案通り可決された。また、町長から感謝の言葉が述べられ、今年の振り返りや来年度に向けた希望が語られた。町長は、特に千葉県知事との意見交換会を通じて各地域の課題が共有できたことを強調し、今後も地域問題の解決に向けて継続して努力する意向を示した。