令和4年第2回芝山町議会定例会が開催され、様々な議題が討論されました。特に成田空港周辺の国家戦略特区に関する進捗や地域づくりに関する実施プランが重要な焦点となりました。
議員の伊橋寿夫氏は、成田空港周辺の国家戦略特区区域指定についての質問を行いました。千葉県が提案している土地利用の弾力化に関しては、農振法や農地法による規制の緩和が必要とされるが、麻生孝之町長は「企業の具体的なニーズの積み上げが重要で、地域づくりを進めるにあたって関係市町との連携が不可欠である。」と答弁しました。この提案が認められた場合、恩恵は広範囲に及ぶ可能性があります。
次に、成田空港周辺地域の実施プランに関する進捗について質問があり、麻生町長は「昨年度はコロナ禍により事業が思うように進まなかったが、本年度は見直しや更新を行い、着実な推進を目指している」と述べました。この実施プランには、飛行機産業を意識した教育方針にも言及され、住民の意見をフィードバックすることが強調されています。さらに、英語教育推進事業については「独自の新たな取り組みを進め、国際空港隣接都市としての利点を生かすべきである。」との意見が見られました。
教育関連では、坂井慶子議員が子育て支援センターの運営状況と保育士不足の問題について掘り下げました。町長は「現在、民間の協力を得て保育士の採用を進めており、地域のニーズに応えられるよう努める」と答弁しました。また、勃興する女性に関する社会的問題の一つとして、月経困難症についても、その認識を深める必要性を述べました。
公共交通の整備でも、今後の会議で住民の意見を取り入れるアンケートの実施が計画されており、町長と課長は協力し、より多くの声を反映させる意向を示しています。具体的には4,000人を対象にした調査を考えており、パブリックコメントの実施も行う予定です。これより町の公共交通計画はさらに進展が期待されます。
この議会では、地域住民の意見を真摯に取り入れ、町全体の繁栄を目指す姿勢が感じられました。今後も成田空港や空港周辺の開発、市民サービスの向上に向けた取り組みの進展が望まれます。