令和3年12月15日の芝山町議会において、麻生孝之町長が一般質問に答える形で、町の施策の報告を行った。町内の介護サービス充実に向けた取組として、地域包括支援センターの機能強化や介護予防プログラムの導入を進めると述べた。さらに、住宅改修費等の償還払いの必要性についても、デメリットを考慮しつつ再考について前向きな姿勢を見せた。
子育て支援と教育施策の一体化については、小中一貫校の導入は慎重に検討する必要があり、現在の学校の実践を継続することが良いとの見解を示した。農業については、担い手の高齢化等の課題が挙げられ、行政としての支援が不可欠との認識を持っている。また、高谷川の治水対策については千葉県への要望を続ける意向を示し、農業振興のための基盤整備事業についても検討を進める意向を強調した。
さらに、成田空港の機能強化に関して、騒音対策として行われている事業の詳細を説明。具体的には、防音工事助成の対策が拡充され、集落の移転補償も進行中であると述べた。一方で、国家戦略特区の土地規制緩和に対しては、農地を守るための方策を検討していく必要があるとの意見を示した。講演では、多数の町民から寄せられた要望を一つ一つ丁寧に対応する必要性も指摘し、具体的なアクションとしては、はにわ台団地入り口の道路改修について新法を適用し、所有者不明土地特別措置法などを駆使する可能性を示唆した。これらの施策が実施されることで、町の持続可能な発展へつながることが期待される。
今後の課題としては、調整が必要な施策や資源の活用において、多くの議員や町民の意見を反映させることで、住民が安心して暮らせる町づくりを進めていくとともに、次年度予算編成においてはこれらの施策をいかに反映させるかが重要になる。町長は、さらなる情報提供と透明性のある運営を目指し、町民との対話を重視する姿勢をしっかりと維持する必要がある。