令和元年第3回芝山町議会定例会が開催され、台風15号が町に与えた影響が議論の中心となった。
坂井慶子議員は、台風による被害状況を踏まえ、災害時のライフラインの脆弱性を強調した。特に、住民からの不安の声を受け、「今後のまちづくりでの課題をしっかりと議論していく必要がある」と訴えた。
また、公共施設等総合管理計画にも言及し、今後の財源確保および優先順位の設定を問いかけた。相川町長は「教育関係施設を優先に考え、様々な補助金や起債の活用を検討していく」と答えた。
続いて、子ども・子育て支援事業についての質疑も行われ、子育て支援センターの増設時期や病後児保育の実施状況が問われた。町長は「新たな支援を具体化し、子育て世代に寄り添った施策を進める」との意向を示した。
マイナンバーカードの普及については、坂井議員がコンビニ交付システムの導入効果や登録者数についての詳細を求めた。町長は「引き続き普及促進に努める」と回答した。
さらに、成田国際空港に関する議論も冒頭から続いた。特に、今後の機能強化について議会から質問が相次ぎ、無事な空港運営を維持するための施策が求められた。
川口幸雄議員は、都市計画道路の現状と今後について具体的な進捗を確認し、特に危険ポイントや庁内交通計画の見直しを提案した。さらに、道路の枯れ木問題についても「有効性のある早急な対策を求める」意見が挙がった。
このように、今回の会議では町民に密着した問題から、今後の発展に繋がる重要な議題が多く取り上げられた。議会は、町が直面している多様な問題の中で、町民利用者に安全で快適な形でのサービスの向上を図る一環として、引き続き議論を行っていく方針である。