令和2年9月の銚子市議会定例会が開催され、主要な議案が審議された。
議案の中で特に注目を集めたのは、児童発達支援センターの設置及び管理に関する条例制定である。桶谷範幸議員は、指定管理者が収受する利用料金の運営に関して質問を行った。社会福祉課長の飯島茂氏は、利用料金だけで運営するのではなく、指定管理料を通じて必要な経費も考慮されると説明した。選定方法は、公募型のプロポーザル方式を予定しているという。
また、銚子市立病院事業の継続支援経費についても議論が行われた。鎌倉金議員は、1億5,000万円の支援で当面の資金繰りが賄えるか確認したところ、健康づくり課長の宮内伸光氏は、現在の収支見込みから必要な額を算出したものであり、将来的にはさらに追加資金が必要になる可能性もあると述べた。
さらに、補正予算事業の中で修学旅行の代替行事費用についても説明がなされた。宇野聡教育長は、修学旅行のキャンセルに伴い、代替行事としてテーブルマナーの実施や展望台の見学などを考えていると発言した。
使用料及び手数料条例の改正についても、笠原幸子議員の質疑があり、ごみ処理手数料に関連する新しいごみ袋の値段や、その取扱いについて詳細が問われた。生活環境課長の山口重幸氏は、現在使用している指定ごみ袋の原価や、新しい指定ごみ袋の利用について具体的に説明した。
そのほか、特殊勤務手当の支給に関する議案も重要なテーマとして取り上げられた。こちらについては総務課長の宮澤英雄氏が防疫作業の具体的な内容を説明し、感染リスクを考慮し適切な手当を支給する必要性が強調された。
会議は多岐にわたる議題が議論されたが、各議案は所管の委員会へ付託されることとなり、定例会は終了した。今後の進展が期待される。