銚子市の令和3年9月定例会では、主に新型コロナウイルス対策や教育、医療に関する議題が取り上げられた。特に市立病院の運営に関して、厳しい財政状況が浮き彫りになっている。市長の越川信一氏は、コロナ禍における病院の使命と、病院職員の尽力に感謝の意を表した。市立病院への交付金が年々増加しており、2020年度には4億円超に達したことで、財政への影響が懸念されると強調した。
さらに、教育委員会からは、東部中学校の統合計画の策定及びその影響についての説明があり、特に自然災害の危険性について地域住民からの不安の声が上がった。鎌倉金議員は、特に地域の浸水問題を強調し、学校建設の際に災害対策が必要であると述べた。市は、東部中予定地の過去の災害状況を考慮しつつ、安全対策を強化する意向を示したが、議員の指摘もあり、依然として不安の声も残る。
さらに、ワクチン接種についても議論され、受付の電話回線の数やネット予約に関する問題点が指摘された。現在、コロナワクチンの珍しさから、来年度以降は、ネット予約の導入についての検討が求められると予想されている。一方、観光業の回復に向けて、国や県の支援策を活用しなければならないとも指摘された。
このように、銚子市では市民の安全を第一に考えつつ、経済や教育、医療の発展に向けた方針を打ち出しつつあるが、課題として残る要素も多いことが報告された。今後、より一層市民とのコミュニケーションを強化しつつ、課題解決に向けた取り組みが求められる。