銚子市議会の定例会が令和4年6月に開催され、多くの重要なテーマが議論された。
まずスポーツ施設の充実について、釜谷藤男議員は市営テニスコートの現状を指摘した。現在、銚子市のテニスコートは雨の影響で使用できない日が多く、駐車場がないために近隣住民に迷惑がかかると述べた。釜谷議員は、もっと利用しやすいテニスコートを整備することが必要だと主張し、全天候型のコートを提案した。
市長の越川信一氏は、スポーツ施設の整備は市民の健康を増進させるために重要と考えていると発言。市では設備の改善や整備に努めているが、予算の確保が課題であることを認識しているという。しかし、より充実した市の施設が求められる中、釜谷議員は学校の遊休地を活用して新たなテニスコートを設置するアイデアを提案した。
また、通年使用できる施設に関して、釜谷議員は月曜日と祝日の翌日の閉鎖を解除し、常時利用可能にすることを要望した。市は施設運営の中でコストの増加を懸念しているが、利用者の健康増進の観点から再考する必要がある。
清川町にある危険空き家についても議論が集中。釜谷議員はこの家屋が通学路に面し、事故の危険があると指摘した。市は所有者への管理要請を行っているが、行政代執行で解体を進めることが望まれると議員は求めた。越川市長は所有者への指導を重視しつつ、迅速な対応が求められると返答。
今後のイベント開催に関する見解も問われ、越川市長はコロナ禍でのイベント中止に理解を求めつつ、感染対策を徹底しながら徐々に再開していく考えを示した。時期を見て、いかに市民の安心安全を保ちながらイベントを楽しんでもらうかが重要である。
釜谷議員は銚子市がゼロカーボンシティを目指していることに触れ、電気自動車の導入や急速充電スタンド使用促進についての施策を求めた。越川市長は導入促進策として補助金制度を活用し、再生可能エネルギーと合わせて推進していく意向を示した。また、障害者手帳のデジタル化についても言及し、利便性向上のため検討を進める意向を伝えた。
このように、様々な問題が協議され、銚子市の今後の方針や地域住民のニーズに応えるための施策が求められている。