令和3年6月、銚子市議会は定例会を開催し、議会の運営と市政策に関する重要な議題が審議された。主な議事項は、補正予算や条例制定についてであり、市長の越川信一氏は議会に出席し、自らの施政方針を説明した。
市長は、最初に全国市議会議長会からの表彰を受けた議員たちの頑張りを称え、市政発展に向けた感謝の意を示した。続けて髄飼の資源に恵まれた銚子市の活用について、地域の資源や市民協力を通じての市政運営の重要性を強調した。
また、越川市長は新型コロナウイルス対策の現状について言及。ワクチン接種が進んでいることに触れつつ、5月中に22名の感染者が確認された状況を警告した。これに対して市は、ワクチン接種を早急に進める方針を示している。その中で、高齢者タクシー利用助成の新たな経費が計上されることも強調した。
議案の一つ、令和3年度の一般会計補正予算(第1号)においては、予算の総額を221億8,837万8,000円に引き上げ、新型コロナウイルス対策や地域の振興、就業支援に向けた施策を取り組む内容が盛り込まれた。特に、感染症対策事業において若い世代への感染も顕著であるため、対策の強化が求められている。
加えて、再生可能エネルギー活用推進基金の設置を目的とした条例案についても審議され、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた具体的な施策が求められた。
本会議では、議長と副議長の辞職が許可され、新たな選挙が行われた結果、地下誠幸議員が新しい議長に選ばれた。副議長には石神嘉明議員が選任された。新しい体制の下で、銚子市議会のさらなる市民への開かれた姿勢を貫くことが期待されている。市長も話していたように、地域の活力を維持・向上させるために、様々な課題に対処する必要があるだろう。議会の活動と市民との連携を進めることで、市民信託に応える市政を目指す方針が見て取れた。
銚子市は今後、地域資源を最大限に活かし、持続可能な成長を目指すことが求められる。特に、洋上風力発電といった地域の特性を生かした取り組みが進むことで、さらなる発展が期待されている。次回の定例会でも、市政の進捗に関する議論が求められる。