令和元年12月、銚子市議会定例会が開かれた。
この会議では、平成30年度の各会計の決算認定や補正予算についての議案が上程された。
市長の越川信一氏は、最近の台風と豪雨の影響を受けた復旧経費について報告し、約4,300万円の経費が計上されていると述べた。特に、台風19号による家屋の浸水被害が報告され、94件の家屋被害が確認されている。市では早期の堤防整備を国土交通省に要望する考えを示した。これらの災害に関する議事は重要なテーマのひとつで、多くの議員から意見が出ている。
次に、一般会計の補正予算案が議論された。特に議案第1号では、歳入歳出が計247億8,260万円となり、計上される1億8,631万6,000円の追加が説明された。この補正には、農業支援や災害復旧関連の経費が含まれ、資金は主に県からの補助や寄付金などで賄われる。こうした計画は市民生活への直接的な影響を与えるため、慎重な検討が求められている。
また、国民健康保険事業特別会計の補正予算が議論され、歳入歳出がそれぞれ83億570万円に減額されることが提案された。市民課の宮内伸光課長は、予算減額の理由として、保険制度改革に伴う収入の見直しを挙げた。
さらに、議会では接近中の東京オリンピック・パラリンピックに向けた観光施策や、地域資源の活用に関する意見交換も行われた。観光面では、灯台ワールドサミットが成功裏に終了した報告がなされ、地域資源の再評価による観光振興について期待が寄せられている。
このように、決算や補正予算といった財政問題に加え、観光振興や防災対策など多岐にわたる課題が議論され、さらなる市民の生活向上に向けた施策が検討されていることが確認された。