令和3年6月1日、銚子市議会は定例会を開催した。主要議題には一般会計補正予算をはじめ、様々な条例の制定や改正が含まれている。この中には高齢者や子育て支援に関する施策も多く見受けられた。
小学校や幼稚園関連の条例改正が注目を集めている。特に議案第1号の一般会計補正予算には、地方創生臨時交付金が6,294万7,000円充当されることが記載されており、令和3年度中に全て執行される見込みだと、企画財政課長の安藤隆氏が説明した。
高齢者へのワクチン接種に伴うタクシー利用助成制度も話題だ。制度ではタクシー料金から800円を助成し、往復分として最大3,200円が助成される。高齢者福祉課長の伊藤浩幸氏は、利用方法について具体的な詳細を述べた。利用者は接種券を提示する必要があり、タクシー事業者は市内で運行する13社が利用対象となる。
また、議案ではセンサー式の蛇口設置に関する質疑も行われた。笠原幸子議員からは感染予防のために、関連備品の予算確保や施策の充実が求められた。特に市内の学校や公共施設における対策が期待される。安藤氏は、放課後児童クラブで既にペーパータオルを導入していることを紹介しつつ、今後対応を進めていく予定であると述べた。
請願に関しては、義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書や、教育予算の拡充に関する請願が報告された。両請願の趣旨説明を鎌倉金議員が担当し、義務教育の支援をしっかりと維持する重要性が強調された。出席議員や市長、課長たちも真剣に耳を傾け、学校教育を支える施策の重要性を再認識する場となった。
会議は終始和やかな雰囲気の中で進行したが、重要な決定事項も多くあり、銚子市の未来を見据えた施策が討議される貴重な機会となった。次回の会議は6月8日に予定されている。