令和4年12月議会において、銚子市は若干の経済的困難に直面しつつも、さまざまな議案を審議した。特に、令和3年度の決算認定並びに6件の補正予算案が主要な議題となった。
市長の越川信一氏は、新型コロナウイルス感染拡大が続いている状況について言及し、「銚子市では現在オミクロン株対応ワクチンの接種を推進している」と述べた。
さらに、越川市長は、銚子市ふるさと納税の推進ビジョンも発表した。このビジョンは、令和7年度までに寄附金額を10億円に引き上げることを目指すもので、特に子育て支援に充てる方針だと強調した。
また、経済波及効果の創出を狙った洋上風力発電プロジェクトについては、地域共生策を踏まえた意見交換が行われたことが触れられる。越川市長は、「地元企業の活用による新たな雇用の創出を実現したい」と述べ、地域経済を活性化するための取り組みを進める意向を示した。
名誉市民として、銚子市出身の作曲家弦哲也氏を推挙する動きも見られた。副市長の島田重信氏は、同氏の音楽活動を通じた銚子市への貢献を賞賛し、「名誉市民にふさわしい」と評価した。
質疑の中では、地域通貨の利用促進や新型コロナウイルス関連の経費についても意見が交わされた。特に、生活困窮者支援の観点での質問が多く、実効性を求める声が上がった。
議会は、各議案についての討論を行った後、無事に全議案に対する認定・可決を得ることができた。議会の最終日程では新型コロナウイルス対策として町内会活動の支援や医療関連の補正予算案が承認され、今後の市の財政運営に向けた計画が確認された。
次回の議会では、さらなる具体策と共に、新たな施策についての審議が行われる予定である。
経済の厳しさを顧みながら、地域の活性化と市民支援が求められる中、銚子市は前向きに取り組みを進めようとしている。