令和6年3月の銚子市議会定例会が開催され、複数の重要な議案が議論された。
主要な議案の一つは、令和6年度銚子市一般会計予算に関するものである。越川信一市長は、予算が地域活性化や市民の福祉向上に向けた内容となっていると説明した。予算の大部分が社会保障や教育関係に充てられる予定で、特に低所得者対策が強化される見込みという。
また、地域おこし協力隊の活動についても質疑がなされた。工藤忠男議員は、市民への協力隊の理解促進が重要であると強調し、秘書広報課が行う広報活動の拡充を求めた。秘書広報課長の垣沼孝一氏は、活動内容の公開や市民向け報告会の開催を検討していると述べた。
さらに、介護保険条例の改正も焦点となる。高齢者福祉課長の小保方三知代氏は、国の制度に沿った介護保険料の細分化と低所得者の保険料軽減を図る方針を示した。また、財政調整基金の活用に言及し、不足分の保険料抑制を目指すとし、中長期的な課題として被保険者数の減少と高齢者の増加に対応していく必要性を述べた。
さらに、銚子市立病院の病床数削減も議題に。鴨作勝也健康づくり課長は、病床機能報告に基づく見直しで、病床数を172床から120床に減少させる理由を説明した。地域医療のニーズに合った医療提供体制の構築が目的で、自院の稼働病床数を踏まえた上での調整が行われる。
議会では、銚子市が直面する問題や予算の使途について議論が交わされ、市の将来に向けた重要な意思決定がなされた。次回の会議は3月7日に予定されており、今後の動向に注目が集まっている。