銚子市議会は、令和3年3月に開催された定例会で、第73回銚子市成人式の中止についての議論が行われた。
新型コロナウイルス感染症の影響により、成人式が1月10日に中止されたことが視野に入った。市長の越川信一氏は、成人式は新成人にとって一生に一度の大切な行事である一方、感染拡大防止が最優先と判断したため、中止を決定したと説明した。「中止はやむを得ない選択であった。今後、新型コロナウイルスの感染状況を見極めて、新成人たちへの支援策を講じる必要がある」と述べた。
成人式が中止となり、新成人555名に対する代替策の提案がなされた。議員らは、大同窓会の実現を提案し、新成人たちが共に集う場を設けることで、祝われる気持ちを感じられるようにすることが重要だと強調した。市はその意向を踏まえ、今後の状況を見て柔軟に対応し、支援技術を用意する必要があるとした。
次に、成人式の今後の在り方についても議論が交わされた。令和4年の成人式が18歳で迎えられることに対し、実施時期や対象についての対応が課題となった。特に、18歳、19歳、20歳の新成人を同時に対象にする場合、会場の確保など物流面の調整が必要になることが指摘された。
また、マイナンバーカードについても議論され、国の方針に基づき、交付率を向上させる必要性が訴えられた。市民はマイナンバーカードの多くのメリットを享受するために、より積極的な対応が求められると指摘された。
最後に、ゼロカーボンシティについても言及され、官民連携で再生可能エネルギーを活用した取り組みを進める意義が強調された。市内での再生可能エネルギー発電量拡大を目指すとともに、これに関連する新たな事業の誘致が期待されている。
議会では市民生活に直結する事業推進に向けた論議が続く中、コロナ禍での生活困窮者への支援体制の強化も重要な課題として挙げられた。市は改正社会福祉法に基づく施策の展開を図り、住民の複雑なニーズに応えられる体制づくりが求められた。