令和5年12月、銚子市議会定例会が開会され、市長の越川信一氏は初めに、最近の地域活動や大会について触れた。特に、日本ジオパーク全国大会の成功が報告され、参加者に銚子の地形や資源の魅力が伝えられたと話した。
また、秋の風物詩として定着した「黒潮よさこい祭り」も盛況であった。地域振興を目指す市総合計画の一環として、市民の手で運営され、多くの参加者が集まった。
市長は、各種イベントの成功を祝いつつ、今後の地域振興策についても言及した。次年度の「灯台ワールドサミット」も銚子市での開催が計画中であり、観光振興における期待が寄せられている。特に、犬吠埼灯台が150周年を迎えることを踏まえ、市民と共にお祝いをする方針が示された。
加えて、千葉科学大学の公立法人化に関する要望書が提出された件についても言及した。市は厳しい財政状況を鑑み、この法人化が市に与える影響の精査を行う必要があるとの考えを示した。
さらに、銚子市がゼロカーボンシティの実現を目指す中で、公用車の電動化計画が進められている。災害時における移動電源の確保も視野に入れ、新たな方針策定が進行中である。これにより、2050年までの二酸化炭素排出ゼロを目指す取り組みが強調された。
本定例会では、合計15の議案が審議されることが報告され、特に補正予算の詳細な内容について説明が続いた。特に、一般会計補正予算は歳入歳出がそれぞれ増額され、地域の福祉や医療、教育への充実が図られることとなる。
議案第1号の一般会計補正予算では、主に物価高騰や新型コロナウイルス関連の補助金が含まれ、市民生活に直接的な影響を及ぼす内容が多く含まれている。これに伴い、議会は議案に対し慎重審議するよう求められている。