銚子市議会の定例会では、重要な数の質問が議題とされた。議員は「ウォーカブルシティ」への取組から始め、次第に多様なテーマへと議論が進む。
釜谷藤男議員は、ウォーカブルシティの実現について、具体的な効果や長期的視野に立った取組の必要性を強調した。越川信一市長は、中心市街地商店街の活性化やウオーキング促進、地域吸引力の向上を挙げ、ウォーカブルシティは市民の健康増進にも寄与すると述べた。
障害者福祉についての質問も上がり、釜谷議員は就労支援や補装具費支給の見直しを求め、生活困難な状況にある障害者への支援策を求めた。社会福祉課長の山口学君は、新たな就労選択支援制度の概要説明を行い、実効性のある支援が必要であると述べた。
教育行政では、新たな中学校の再編についても論じられた。統合準備委員会での決定により、銚子中学校として名づけられることが決まった。この経緯について、教育課長の髙野美樹子君は、伝統を守ることが重要であるとの意見が大勢を占めたと説明した。進学希望に応じた教育課程の策定を進めている。
次に、育児や教育施策に関連するふるさと納税の拡充が提起された。市長は、目標としている寄附額10億円を設定し、子育て支援、学校給食費の無償化につながる見込みを示した。地域資源を魅力的に発信することがポイントとされた。
さらに、北海道での洋上風力発電の事業計画が登場し、銚子市における将来性が示された。地域にとって重要な貢献が期待されており、市長は県や国への要望を強化する意向を示した。特に名洗港の整備は、メンテナンス港としての役割を果たすことが期待されている。市長は、地元企業との連携強化にも意欲を見せた。
最後に、新型コロナウイルス感染症対策の見直しが議論された。全数把握が簡素化される中で、引き続き市民への注意喚起が必要であり、市長はその考えを強調した。
このように、様々な議題が取り上げられ、市議会では市民生活に直結する重要な課題が論じられている。市は今後も、これらの取組を進め、地域における生活の質の向上を図る意向を示した。