令和2年6月2日、銚子市議会定例会が開催された。複数の議案と請願が議題に上がり、議論が展開された。
まず、議案第1号から第11号に関する質疑が行われた。桶谷範幸議員は「議案第9号の銚子市介護保険事業条例制定について、居宅介護支援事業者の数を尋ねた。これに対し、高齢者福祉課長の伊藤浩幸氏は、現在市内には28事業所が存在すると述べた。
さらに、桶谷議員は議案第10号に対してオーラルフレイル対策や高齢者の低栄養防止策の実施計画について質問した。健康づくり課長の宮内伸光氏は、自治体の3課が連携して検討を重ねていると説明し、具体的な事業内容には、地域での栄養講座の開催が含まれるとした。
また、実施時期は地域講座が7月以降、個別面接が10月以降の予定とされているが、コロナの影響を考慮する必要もある。保護者の役割については、乳幼児健診や虫歯予防教室を通じて意識づけを行う考えを示した。
続いて、鎌倉金議員が議案第1号で保育所等のICT化推進経費に関する質問を行い、翻訳機の購入を補助する内容であると紹介された。この翻訳機は55か国語をサポートし、保育士と外国人保護者とのコミュニケーションに使用される。
また、スポーツツーリズム推進経費についても質問があり、観光商工課長の石井倫宏氏が地域活性化を目指すプロジェクトの内容を説明した。地域イベントやスポーツ教室の開催を通じて積極的な地域振興を図る方針が示された。
会議の結びに、請願第3号及び第4号が提案され、鎌倉金議員は教育政策における予算拡充を求めた。結果、すべての議案と請願は所管の委員会に付託されることが決定された。