令和3年9月、銚子市議会が定例会を開催した。
本会議では、令和3年度一般会計や病院事業会計の補正予算について審議が行われた。
特に、市立病院の事業継続支援に関する予算が焦点となった。
新型コロナウイルスの影響で、経常利益が大幅に悪化し、3か月で合計約1億5,200万円の収支不足が見込まれた。
質疑応答では、鎌倉金議員が継続支援経費の必要理由を問うた。
これに対し、健康づくり課長の林秀行氏は、病院がクラスター発生後、手術及び入院を一時中止し、外来患者も減少したことを挙げた。
このため、収入が予想を大きく下回り、経営に深刻な影響を与えていると説明した。
さらに、約1億円の長期貸付金についても説明があった。
これは医療公社に対して行われ、返済期限は令和5年3月31日を予定しており、利息は無利息に設定する計画であるとする。
笠原幸子議員は、銚子産品の販路拡大事業についても質問した。
観光商工課長の石井倫宏氏は、銚子ブランドの推奨品を認定し、販路を拡大する取り組みを話し、昨年度からの継続支援を強調した。
今後も協議会との連携を強化し、事業者の支援を図る方針が示された。
このように、コロナ禍で躯体的影響を受けた中での議論が続く中、経済、医療、地域振興のバランスを考える重要な予算が審議された。