令和4年6月の旭市議会にて、九十九里浜侵食対策事業に関する議論が活発に交わされた。市民への影響が懸念されている。
市は、九十九里浜侵食対策事業について、旭市内の事業範囲を飯岡漁港から匝瑳市境までの約11キロメートルと定め、現在検討中の事業であることを説明した。この事業によって、旭市民には漁業や観光などの側面で影響を及ぼす可能性があるが、詳細な影響評価は未だ確定していない。
市長の米本弥一郎氏は、県事業としての特性から、事業に関する周知が不十分であった点を認識し、今後、市民の意見をしっかり聴取し、県側に要望を伝えていく意向を示した。特に、周知方法については、今後の説明会を通じて透明性を持って進める必要があるとの考えを示した。
また、議員からは、市民の生活に直接的な影響をもたらす可能性があるため、市は県との連携を緊密にし、十分な情報共有を図ることが求められている。特に、海岸利用者にとっての利益を担保するための意見交換が重要となっている。
続いて、人口の増加に関する施策として、農業関係人口の増加策が提案され、地域おこし協力隊の活用が期待されている。特に農業移住に関して、定住人口を増やす方法について市の具体的な取組みが求められている。市は、農業や漁業の就業志望者の支援について、相談窓口を設置し、積極的な情報提供を行うことを示唆した。
観光人口を増やすためには、周辺地域の観光資源を生かし、多様なプロモーション活動が必要とされている。特に、関係人口の定義やその増加を図る具体的な施策が今後のポイントとなる。