令和4年の旭市議会第1回定例会が開催され、新型コロナウイルスに対する対策や家畜防疫、小育支援など多岐にわたる議論が展開された。
まず、新型コロナウイルス感染症対策について、伊藤房代議員が質問を行った。特に、ワクチン接種の進捗や小児への接種体制について尋ねた。健康づくり課長は、3回目ワクチン接種は64歳以下の市民を対象に進めており、5歳から11歳にも接種が予定されていると回答した。具体的には、現在65歳以上の接種者は約1.2万人もあり、64歳以下では約4,630人の申込があったという。
また、伊藤議員はコロナ禍での経済支援についても触れ、事業復活支援金や臨時特別給付金の効果的な実施について要望を行った。商工観光課長は、これらの支援金が生活困難に直面する市民の役に立つことを確認し、今後の支援体制を強化する考えを示した。
続いて、家畜防疫対策に関する質問では、特に豚熱(CSF)対策が話題になった。農水産課長は、野生イノシシへの対応やワクチン接種の状況を説明し、地域の農業日常生活の安全が堅持されるよう努力していると強調した。
子育て支援に関しては、入学祝い金や医療費助成の拡充などが議論され、伊藤議員は高校生に対する助成の見直しを提案した。市側は今後検討を重ねる意向を示し、必要な支援を行っていくことを約束した。
最後に、伊藤議員は投票率向上に向けて移動式投票所の導入を提案した。投票所の数が減少しつつある中、より多くの市民が投票に参加できる環境を整える必要性があると訴えた。市側は、経費や実施可能性を検討しつつ、今後の動向を注視していくと返答した。
本議会は、コロナ禍による状況の変化を踏まえつつ、今後の方針について多くの意見が交わされ、住民の安全や福祉の充実に向けた重要なステップを踏み出している。