台風15号及び19号による被害を受けた旭市では、初期対応や災害復旧の進捗が急務として求められています。
特に、台風15号の際には、重傷者1名、軽傷者4名が確認されるなど人的被害が発生しました。住宅への被害も甚大で、全壊2棟、半壊4棟、一部損壊2,255棟という結果となっています。このような状況を受けて、旭市は迅速な対応に努めてきました。
建設課の対応として、台風接近前から交通量の多い場所や、河川周辺のパトロールを行い、側溝や水門の確認を行いました。防災体制の強化が進められていますが、特に施設復旧に関しては、業者の不足が問題となっています。
農業被害については、多くの農産物が深刻な被害を受けました。特に、キュウリやレンコン、ハウスビニール等の修理が進まないことで、今後の作物への影響が懸念されています。農水産課では、農業者へ国の補助金制度などを用意していますが、実際に業者が不足しているため、復旧が大幅に遅れる事態となっています。
避難所に関しては、多くの方々が利用しました。台風19号では1,244名が4か所以上の避難所を利用し、支援物資の配布や学識者による防災教育が行われました。避難所の設備や環境整備についても見直しが進められており、次回の災害時に備えるための準備が求められています。
また、消防団の活躍が際立っており、地域の安全を確保する大きな役割を果たしました。今後、特別な訓練や支援策を検討する必要があります。