令和5年9月4日、旭市議会第3回定例会が開会された。
出席議員は20名であり、議会は成立した。
市長の米本弥一郎氏は、複数の議案と報告の審議を求めた。最初の議題は人事の紹介で、新たに教育長に就任した向後依明氏が登壇し、「教育は人づくりであり、町づくりに繋がる」と述べ、地域の教育環境向上に努める意向を示した。
次に、議長報告事項として木内欽市議長が議会の運営状況を報告。続けて、会期は9月27日までの24日間と決定された。議案は議案第1号から議案第14号まで、報告は報告第1号から報告第8号まで上程された。特に、令和4年度の一般会計決算が324億円を超え、翌年度の財源が9億円に達したことが強調された。これに伴い、歳入の大部分が地域の税収から成ることが認識されている。
その後、市長の政務報告が行われ、新型コロナウイルス対策、住民税非課税世帯等への支援金給付、市内での教育・文化振興について言及された。特に、物価高騰への対応策として、住民税非課税世帯へ1世帯あたり3万円の給付が行われることが報じられた。これまでの給付件数は5,277件に達し、総額は1億5,831万円にのぼる。
また、議案の補足説明が続き、財政課長の山崎剛成氏が令和4年度旭市一般会計決算の概要を報告。歳出では310億円を超え、経常収支比率が92.2%に達し、財政の健全性が保たれていることが示された。今後も、地方消費税の収入増や適正な支出管理が求められる。
続いて、質疑応答が行われ、議員からは決算内容及び今後の運営方針に関する質問が相次いだ。市長は「透明性のある市政運営に努めている」と応じた。また、公共インフラの整備や、地域支援策に対するさらなる配慮が必要との意見も寄せられた。