令和5年9月定例会では、旭市の農業振興や帯状疱疹ワクチン、教育問題が焦点となる一般質問が行われた。
まず、農業振興については、戸村ひとみ議員が発言。旭市は農業産出額が高く、地域農業の独立性を保つ重要性が強調された。その中で、旭市は教育や食農教育を通じて若い世代の農業への関心を高めるべきと述べた。先生からは「地方自治体として、農業を守ることは未来の農業従事者を育てることにも繋がる」と意義が語られた。
次に、帯状疱疹ワクチンの接種推進について、伊藤春美議員が質問。健康づくり課長は、ワクチン接種により帯状疱疹の発症リスクが低下し、特に50歳以上に対しての効果を強調した。周知活動として市広報やSNSを通じて情報発信し、国の動向を見ながら接種助成の検討も進めていると述べ、地域医療連携の必要性も訴えた。
伊藤議員は、旭市の高齢者福祉や在宅医療に関しても質問。在宅で安心して暮らすためには医療や介護の人材確保が不可欠であり、市は現在の取り組みを進めつつ、協力体制を構築し、孤立死の防止にも努める姿勢を示した。特に在宅で最期を迎えることに対して家族との意志疎通の重要性が強調され、エンディングノートの活用意義も述べられた。
議員からは、補助金の可能性や行政としての具体策についての要望も多く寄せられた。市営住宅の今後の運営計画についても、伊場哲也議員が質問。不動産の売却組織という視点から市内の住環境における課題について述べた。また、農水産業の振興や地域のブランド化についても、具体的な施策を求め、行政との連携を強調する意見があった。
これらの質問は、旭市が抱える多くの課題に対し、市議会が積極的に市民の声を反映させようとする姿勢が見受けられ、多くの市民が気にかける重要なテーマについての熱心な議論が展開されたのが特徴である。