令和6年3月8日、旭市議会第1回定例会が開催された。
この日は、議員による一般質問が行われ、特に興味深いテーマが複数取り上げられた。中でも、大きな論点となったのは市内小学校の統合計画である。宮澤芳雄議員は、旭市学校再編基本方針に基づき、市内の小学校が将来的に七つに統合される計画について進捗状況を尋ねた。教育長の向後依明氏は、合併の流れと地域の意見を伺いながら具体的な進捗について説明し、地域の意見を尊重しつつ進める方針を強調した。
また、中学校の統合についても質問があり、特に干潟中学校の生徒数の推移に関する注意が促された。向後教育長は、最終的な生徒数の推移や、新たな北統合中学校の計画につながる進捗状況について、率直かつ明確な回答を行った。
一方で、干潟地域のまちづくりに関する質問も挙がり、過疎債を利用した教育施設の集約についての提案があった。市民生活課の江波戸政和課長は、地域の過疎化を懸念しつつ、サポートを強化する必要性に言及した。
都市計画の見直しについては、各議員からも積極的な意見交換がなされた。市は、見直しの経緯や目的について詳細に説明し、市民の意見を吸い上げていく姿勢を示した。
このように、多岐に渡る意見が交わされ、各課題をどのように解決していくかが今後の焦点となることが改めて認識される定例会であった。議会は、地域の必要な意見を充分に理解し、実行に移すための努力が必要とされている様子が伺えた。