令和2年9月1日、旭市議会の第3回定例会が開会された。議長の伊藤保氏が出席議員17名を確認し、議会の成立を宣言した。続いて行われた人事の紹介では、教育長に新たに就任した諸持耕太郎氏が挨拶を行い、教育課題の解決に取り組む意志を表明した。
次に、議長は報告事項として、議会関連の印刷物を配布し議員の理解を促した。その後、会議録署名議員として高木寛議員と飯嶋正利議員が指名され、議会の会期は9月24日までの24日間に決定された。
市長の明智忠直氏は、提案理由の説明において令和元年度の各会計の決算認定を含む17議案を一括上程し、歳入総額321億円及び歳出総額295億円に触れた。特に、一般会計の実質収支が18億4700万円の黒字であることなど、健全な財政状況を報告した。
さらに、新型コロナウイルス感染症に関する対策についても触れ、緊急経済対策やワクチン接種の促進等を進めていることを強調した。教育長として、諸持耕太郎氏は、コロナ禍の影響を受けた教育環境を整備するための取り組みについて報告した。
また、日程の中で議案の補足説明が行われ、特に一般会計補正予算の内容が詳述された。新型コロナウイルス対策の一環として、育児世帯への支援事業が新たに盛り込まれ、地域経済の活性化に努める考えが示された。
市長は更に、食料生産工程の見直しや、農業政策の推進についても言及し、地域の特性に応じた施策を進める意向を表明した。議案の審議は次回会議に持ち越されることとなり、議長は閉会を宣言した。