令和4年12月19日、旭市議会第4回定例会が開かれた。
議会では、20の議案が審議された。
その中でも、特に議案第15号についての質疑が目立った。
この議案は、旭市立干潟保育所の民営化に関わるものであり、周囲で大きな議論を呼んでいる。
議案第15号について、反対討論を行った松木源太郎議員は民営化の計画が不透明である点を懸念したと述べた。具体的には、「干潟保育所を学校法人に無償で譲与することに反対」との立場を示し、さらに「なぜ市の財産を無償で譲渡するのか説明がない」と強調した。
一方、賛成の意見を述べた常世田正樹議員は、旭市立干潟保育所が公設民営化から15年経過し、保育士のスキルアップが期待できると訴えた。「旭鈴木学園は長年の運営経験を活かし、地域貢献への強い気持ちを持っている」と支持を表明し、保育の質の向上を期待していると伝えた。
質疑では、議案第15号の民営化の目的や、保護者と地域の理解を得るためのプロセスについて多くの意見が交わされた。戸村ひとみ議員も反対の立場から、時期尚早であると指摘し、確かな基準が未整備のまま進めることに対し疑問を投げかけた。
また、議案第20号の「指定管理者の指定について」も議論され、市民のスポーツ振興に寄与することが期待されているとされ、賛成多数で可決された。これにより、社会体育施設の管理が民間事業者に委託され、利用者サービスの向上が動機付けられる。
今後、これらの議案がどのように影響を及ぼすか、議会では引き続き注目が集まる見込みである。
議会は、各議案についての報告を受け終了し、来期に向けた議論が求められることが確認された。