令和元年の旭市議会第3回定例会において、重要な議題が取り上げられた。
特に、防災行政無線とリフォーム補助金についての議論が注目を集める。防災行政無線は、市民に向け迅速で正確な情報を提供する。その中でも屋外子局の増設が求められている。市には現在115か所の屋外子局が設置され、音声が届く範囲は約500メートルであるが、季楽里あさひ周辺では音声が聞こえにくいとの声も上がっている。市総務課長の伊藤憲治氏は、増設の意向も示し、「新年度に予算計上し、増設を進めたい」と述べた。
次に、リフォーム補助金の申請方法についても審議された。この制度は人気が高まっており、毎年多くの申請者が集まるが、申請開始日に予算に達してしまう事例が多発している。これに対し、平山清海議員は「抽せん方式を検討するべき」と提案したのに対し、担当課は他市の状況を参考にし、おおむね前向きな検討をする意向を示した。
さらに、旭市の観光についても焦点が当たる。飯岡灯台の認知度向上や九十九里浜の魅力を引き出すイベントの開催について各議員から意見が交わされた。市内には多くの観光資源があり、特に飯岡灯台は昨年恋する灯台に認定されたことで注目を集めている。また、夏の地曳き網大会など様々なイベントにより観光客を呼び込む取り組みも進められている。ただ、地元住民からは海岸での潮干狩りを行う運営が厳しいとの声もあり、市としてもその点を配慮しながら検討を重ねる必要性が指摘された。
これに対して明智市長は、旭市の自然環境や観光資源を活かしながら、連携を強化する考えを述べ、今後の具体的な計画についても市民との意見交換を図る考えがあると発言した。市の観光活性化に関して市民からの理解と協力が不可欠であるため、市はその方向性に向けて努力を続けていく意向を示した。今後も市民の声を反映させ、魅力ある旭市を目指していく取り組みが求められる。