令和5年3月に開催された旭市議会第1回定例会では、様々な重要な議題が取り上げられた。特に、伊藤春美議員からの高齢者の健康づくりに関する質問が注目を集めた。
この議会で伊藤春美議員は、高齢者の健康を維持するためのフレイル予防について問いかけた。研究によれば、要介護の認定を受け往生する割合は、75歳以上で32.1%に達するとのこと。市では現在、後期高齢者健診の結果を用いた健康教育を行っており、介護予防サポーターの役割も重要視されていると高齢者福祉課長の赤谷浩巳氏が述べた。
さらに、空き家問題についても言及された。伊藤議員は、地域の安全や環境保全のために、適切な空き家対策の重要性を強調した。市の統計によると、空き家は2003年から2018年にかけて2.36倍に増加し、住民からは多くの懸念が寄せられている。都市整備課長の飯島和則氏は、空き家発生防止のための啓発活動や税制特例について説明した。
また、新型コロナウイルス感染症への対応も質問され、健康づくり課長の齊藤孝一氏が国の方針を挙げて答弁した。この5月には感染症法上での位置付けが見直され、当時の対策が順次変更される見込みである。
片桐文夫議員は、いじめや不登校についても言及。小中学校のいじめ認知件数は令和4年度で201件と増加している。教育総務課長の向後稔氏は、前年度と比較した数値を示し、いじめの発見と防止策についての取り組みを強調。教育環境を整備し、必要な支援を施す体制を進めていくことが確認された。
これらの議論を受け、旭市議会の議員たちは、地域に根づいた施策を推進し、市民の生活向上に寄与する意義深い会議が行われた。今年度も更なる子育て環境の充実と健康施策の拡充が期待されている。