旭市では、令和3年第3回定例会において、市内の通学路の安全対策や新型コロナウイルス感染症への対応など、多岐にわたる課題が議論されました。
新型コロナウイルス感染症に関する現状報告として、旭市では9月2日現在、総感染者433人のうち、自宅療養中が29人、入院中が2人、ホテル療養が5人、調整中が40人、退院した方は367人であると、健康づくり課長の齊藤孝一氏が報告しました。
市としては、今後の感染拡大に備え自宅療養者への支援を強化する意向を示し、入院状況の把握とともに必要な心理的サポートを提供していく方針です。また、市民への情報提供をどう拡充していくかも重要なテーマとして挙げられました。
通学路の安全対策については、八街市での交通事故を受けて、旭市もトータル185ヶ所の通学路安全見直しをしたと報告。特に危険個所においては、旭市通学路交通安全プログラムに基づき、迅速に次の手を打つことが求められています。全体で227箇所の対応がなされており、県道についての要望も、千葉県へ適宜行っているとのことです。
また、農業用廃プラスチックに関する問題も提起され、環境課の高根浩司課長が、環境保護法に則り野焼きは難しい状況であり、適正処理が必須であると伝えました。農業者にとっては、搬入手段が不便であるため、関係機関との連携を強化し、処理効率の向上に貢献し得る方法を模索する必要があります。
これらの問題に対し、市は市民と連携した情報発信や支援策の強化、厳しい状況の中での飲食店や農家の負担軽減への取り組みを今後一層進める姿勢を見せています。市の基幹産業を支える農水産業へのあらゆる側面からの支援が急務であると議論は一層熱を帯びました。