令和4年6月、旭市定例会にて、市の主要な議題が議論された。
主な焦点の一つは水道事業についてで、特に水道事業ビジョンが示され、管路更新計画などが報告された。菅谷道晴議員は、旭市の水道事業ビジョンの概要と管路更新スケジュール、断水対策、今後の水道料金への影響について質問した。上下水道課長の多田一徳氏は、ビジョンの全貌や長期的な取り組みについて説明し、管路更新には40年間で400億円以上の費用が見込まれると回答した。
さらに、教育環境の充実についても提起され、常世田正樹議員は生理用品、すなわちフリーナプキンの設置状況について触れた。これは、特に生理の貧困問題に関連して重要であり、対応の必要性が指摘された。教育長の諸持耕太郎氏は、寄附で設置されたナプキンの活動を評価しつつも、トイレへの常設設置については今後検討すると述べた。
また、学校給食の無償化に関する議論も活発に行われた。給食費の負担軽減について、市の財政状況も考慮しながら、今後の取り組みが模索されている。この無償化は、特に少子化対策、移住および定住促進に寄与するとの見解が示された。
市職員の待遇改善についての質問もあり、片桐文夫議員は労働環境や精神的健康について問題を提起した。この中で、職員の残業時間の実情やメンタルヘルスケアの必要性が強調された。市長は市民の期待に応えるため、職員の職場環境の改善に努める姿勢を表明した。
最後に、公園の遊具の現状についての議論もあった。老朽化した遊具の使用禁止や安全対策が求められ、特に仁玉アメニティ公園や袋公園での状況が詳細に報告された。これに対し、市も遊具の管理状況を見直す意向を示した。
全体として、旭市の行政運営における透明性と市民への責任を強調した重要な会議となった。これにより、市民生活に密接に関連する多くの問題に対する関心と改善への取り組みが、一層強く求められることになるだろう。